消費生活に関するわが国最大の専門家団体 公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 NACS(ナックス)

相談事例07

相談事例07

街頭でネイルの練習と誘われ、美顔器の契約をしたが解約したい

相談概要

街頭で「ネイルの練習をさせて」と声をかけられ、近くのサロンでネイルをしてもらった。その際、美容に関する悩みを聞くと言われ、肌の悩みについて相談をしたところ、「後日サロンに来れば肌のチェックをしてあげる」と言われ、指定された日に再度サロンに行った。担当者から「貴方の肌はこの美顔器で手入れした方がいい、エステと同じ効果で一生使えるから」と突然美顔器を勧められた。金額は39万円だけど、今決算時期なので29万円にすると言われたが、高額で支払えないと断った。しかし「クレジットカードでキャッシングすれば大丈夫」と執拗に誘われ断りきれなくなって契約した。その後、数回美顔器は使ったが効果は感じられないし、借金の返済も大変なので、解約したい。

 

アドバイス

(1)街頭で「美容のアンケート」「お試しネイル」等で誘って、サロンに誘導し高額な化粧品や美顔器等を契約させるトラブルは後を絶ちません。

 

(2)街頭で誘われ、そのままサロンに誘導されて契約した場合は、特定商取引法の訪問販売(キャッチセールス)に該当し、契約書面受領日から8日間はクーリング・オフで無条件解約が可能です。また、クーリング・オフ期間が経過していても、事業者が嘘の説明をしたために信じて契約した場合は、契約の取り消しの主張も可能です。

 

(3)また、キャッチされてサロンに行き、その場で契約をせずに、後日電話やメールで、販売目的を告げずに呼び出され、高額な商品等を契約した場合は、特定商取引法の訪問販売(アポイントメントセールス)に該当し、キャッチセールスと同様の解決が可能です。ただし、キャッチされた後、サロンで直接再度来る日を約束して、後日サロンで契約した場合は、アポイントメントセールスに該当しないと判断されるので、注意が必要です。

 

(4)また(2)や(3)のケースで、契約を断っているのに、執拗に勧誘され、断りきれなくなって契約したような場合は、消費者契約法に基づく契約の取り消しの主張も可能です。

 

(5)ただし、クーリング・オフや契約の取り消しの申し出をしても、代金を支払っている場合は、相手が返金に応じてくれないと解決が困難です。

 

(6)街頭で「お試しエステ・ネイル」等で誘われても、立ち止まらないようにしましょう。また、いくら誘われても、必要のない契約は毅然と断る勇気が大切です。

 

一口メモ
  • 東京都は「ネイルに興味ありませんか」と20代の女性に声をかけて店へ連れて行き、「3年後はシミだらけ」等と肌の不安をあおって長時間勧誘し、約30万円の美容器を販売していた事業者に対し、特定商取引に関する法律第8条に基づき、業務の一部停止(12か月)を命じた。(2014年3月東京都報道発表資料より)
  • キャッチセールスの判例
    【絵画を高額な価格で販売する展示会商法】
    キャッチセールスによって、展示会場に誘導され、高額な絵画を購入させられたことにつき、販売会社らに損害賠償を求めた事案。 裁判所は、販売目的隠匿、重要事項の不実告知、消費者が断っているにもかかわらず、取り合わず執拗(しつよう)に勧誘を続ける退去妨害など、特定商取引法および消費者契約法に反する行為が多数あったとし、これらは会社ぐるみで反復継続して行われているものであるとの認定のもと、版画制作会社と販売会社とに不法行為による損害賠償を、両社の取締役には取締役としての第三者責任を認めた。(東京高裁平成20年11月27日判決)
PAGETOP
公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-17-14 全国婦人会館2F
Copyright © NACS All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.