「生活経済」分野の概要
生活経済とは、個人や世帯の生活で営まれる経済活動の全体をあらわします。生活を営む上で、収入を得る稼得、製品・サービスを購入する消費、また将来に備える貯蓄をしますが、現代では、生活意識が多様化し、システムも複雑化し、生活に影響する問題が生じやすくなっています。
また公共支出と呼ばれる、所得税・消費税などの税金、医療や介護サービス、さらに年金を得るための社会保険料等につき、負担と給付の関係にも関心が高まっています。それは、現在だけの問題ではなく、将来の生活を決める選択で、世代間の意識にも関係します。
生活者の視点から、個人や世帯、地域や国の経済、グローバルな経済と生活の関連についても目を配り、「生活の豊かさ」を実現するための社会的・経済的課題を、家政学・厚生経済学・社会政策学などの視点から総合的にとりあげていこうとしています。
<主な研究対象>
個人や世帯の経済構造、賃金と所得格差、家計の消費行動、家計のリスクと生活設計、金融サービス・金融商品、世代別の経済保障、非営利組織と生活経済、環境と生活経済、生活経済教育