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臨床検査室の認定制度 (第2話)検査データが出るまで

臨床検査室の認定制度 (第2話)検査データが出るまで

タダシさんの高校時代の同級生である鈴木さんは、北海道内のある病院で臨床検査部に勤務しています。久しぶりに会ってタダシさんが健診結果に疑問に持ったことを伝えると、臨床検査データについて、いろいろと説明してくれました。

 

「臨床検査室によって設備その他がかなり違うから、検査結果が異なる場合には、健康状態の変化以外に検査精度も影響しているかもしれないね。」

 

「どんなことが検査の精度に影響するんだい?」

 

「たとえば、臨床検査室の機材だ。定期的に清掃・保守点検をしたものでなければ、正確なデータが出せなくなってしまう。それから、検体の保管場所の湿度や室温といったものも関係してくるんだ。」

 

「室温の高いところに置いておかれたら、尿や血液自体に変化が起きるだろうね。」

 

「そのような基準を定めたものがISO 15189という臨床検査室に関する規格なんだ。うちの病院もこの規格による認定をとるために、検体採取マニュアルや検査手順を取り決めるなどして、正確な臨床検査データを出せるように体制を整備したんだ。患者さんに信頼される病院になるためには必要なことだからね。」

 

「信頼される病院か。患者にとっては大切なことだね。そのISO 15189について、もう少し詳しく教えてくれないか?」

 

「ISO 15189は臨床検査室に関する国際規格だ。この規格に基づいて審査を行い、評価の結果、臨床検査室としての能力が証明されれば認定を取得できる。認定取得した臨床検査室の中には、額に入れた認定登録証を待合室などに掲げて信頼性をアピールしているところもあるんだ。これが尿検査の例で見たときの認定された臨床検査室で行われる検査の流れだよ。」

 

「検査プロセスの中で重要な箇所を確実に捉えて確認する、ということだね。正確な検査データを出すために、ものすごく努力をしてるんだね。」

 

「話していたら喉が渇いてきた…。もう少し飲もうよ!」

 

「仕方がないなぁ、あと1杯だけだよ。」

 

久しぶりの再会は、ますますメタボを促進してしまいそうです。

 

⇒次回は、「検査と国際規格」です。

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