2015年「消費者志向NACS会議」を下記のとおり開催いたしました。本会議は企業、行政、消費者関連団体の方々に対して、消費者志向経営に関する知見をお伝えすることを目的としています。消費者対応をはじめ企業経営、品質管理、法務、広報、CSRなどあらゆる場面で戦略的に消費者志向を進める人材育成の支援が狙いです。

 

≪開催概要≫

【日時】2015年8月21日(金)13:30 ~ 16:30

【会場】全国婦人会館2F

【プログラム】
1. 基調講演「市場経済、消費者政策と景品表示法の課徴金制度」消費者庁審議官 菅久 修一 氏

2. パンフレット、ホームページ等の表示に係る企業の対応について

■「TOTOグループにおける景品表示法の取り組み」
TOTO(株) 法務部グループリーダー 塩浦 良雄 氏

■「花王生活者コミュニケーションセンターの活動
~VOCを活かした“よきモノづくり”~
花王(株) 生活者コミュニケーションセンター 部長 大竹 正子 氏

 

第1部の基調講演は、景品表示法改正、課徴金制度について、消費者庁審議官 菅久氏に講演いただきました。まず、市場経済が機能するための仕組みを作る規制のひとつとして、消費者政策(公正取引)をお話しいただきました。そのうえで、景品表示法の基本的な考え方と、改正法について解説いただきました。参加者からは、「豊富な資料と細かな説明をいただき役立った」、「経済の詳しい説明から景表法の改正点まで、丁寧な解説でよくわかった」という感想をいただきました。

消費者庁菅久審議官による基調講演
第2部では、自社の作成するパンフレットやWEB上の表示物などに係る審査・対応に取り組まれている企業2社の事例紹介を行いました。始めにTOTO(株)法務部グループリーダー 塩浦氏から、景品表示法の取り組みを講演いただきました。開発(事業部・お客様本部)・営業(カタログ作成部門・営業・広報)・法務部門が連携し、開発プロセスと連動したチェック体制を構築し推進され、自部門の広告物がチェックできるようキーパーソンを設置し、キーパーソンの能力向上のためのセミナーを全支社・グループ会社で実施されていました。次に花王(株)生活者コミュニケーションセンター大竹氏からVOCを活かした“よきモノづくり”を講演いただきました。生活者の声をよきモノづくりに活かすしくみとその具体例としてお話しされたものは、どれも生活者の声を真摯に受け止め、全社を挙げて徹底的に細部までこだわるトップレベルの消費者対応でした。お二人の講演後の質疑応答にも実務レベルの質問が多く、参加者の関心の高さが伺えました。

 

講演後の情報交換会には菅久審議官をはじめ、塩浦氏、大竹氏にも出席いただき、企業における表示の取り組みなど、参加者とともに交流を深めながら情報交換を行うことができました。企業は表示における消費者に対する責任をしっかりと認識し、消費者志向経営を実践すべく必要な対策を自ら考える良い機会になったと思います。