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04. ネットの副業紹介に登録料は払ったが報酬がない

04. ネットの副業紹介に登録料は払ったが報酬がない

相談概要

インターネット検索した「副業紹介サービス」で、「男性の相談を聞くだけで稼げる」というサイトを見つけた。会員登録が無料だったので登録したら、出会い系サイトだった。7回、男性からのメール相談を受けた後、サイト運営業者から、「報酬を支払うので、まずは手数料の5000 円を振込むように」というメールが届いた。仕方なくクレジットカードで支払ったが、報酬はもらえず、さらに管理費など1万円を請求された。結局、様々な名目で合計5万円を支払ったが、報酬は受け取っていない。出会い系サイト業者に騙されたと思うので、返金してほしい。(30代 女性)

 

アドバイス

  • 収入を得たいと思っている消費者が、内職やアルバイト等の情報をインターネット検索し、就職情報サイトや副業紹介サイト、バイト情報等のネット広告を見て、メールを交換するだけで高額の収入が得られるサイトに登録し、後日、サイトからメールが届き、出会い系サイトと気づかず登録するというケースが増えています。
  • 出会い系サイトの多くは、メール交換をするたびに費用が発生する仕組になっており、サイト業者は個別にメールを送信し報酬を受取るために有料ポイントを購入するよう勧誘します。相談相手は、いわゆるサクラである可能性が高く、消費者が相談相手とメールを続けても報酬を受取ることはできません。
  • 出会い系サイト運営業者に返金を求めても、不当な取引とは認めず対応しないことが多くなっています。まずは今までの経緯や納得できないことを書面にまとめ、それまでにやり取りしたメールを保存することが重要です。
  • さらに、クレジットカード会社に加盟店管理責任を問うため、居住地の消費生活センターに相談してみましょう。

 

一口メモ

*平成28年改正「割賦販売法」

平成28年改正「割賦販売法」では、クレジット番号等取扱契約締結事業者(アクワイアラーや決済代行業者)は登録が必要になり、利用者からの苦情情報に対して、加盟店の調査を義務付け、調査結果に応じた措置を講じることが求められています。また、クレジットカード発行会社(イシュアー)には業務適正化義務があります。出会い系サイトは決済代行業者等の加盟店であると思われ、クレジットカードを利用している場合には、クレジットカード発行会社や決済代行業者に対し、不当な取引であると認めさせるよう交渉することが必要となります。

 

 

 

 

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