持続可能なライフスタイルに関する教育
「持続可能な社会」を創り上げていくためには、環境に配慮した商品を消費者が積極的に購入することが重要です。環境に配慮した商品を選択するには、その商品の一生に関心を持ち、各ステージでの負荷を考える必要があります。
どの商品にも原料調達から輸送、製造、使用、廃棄・リサイクルまでの一生があること、資源の枯渇や環境破壊、児童労働をはじめとする人権侵害など、様々な負荷がかかる場合もあることを理解し、商品を選択するという私たちの毎日のくらしが世界につながっています。
身近な商品(携帯電話、コーヒーなど)の一生について具体的に考えることで、商品の一生における環境負荷やトレーサビリティーなどの情報に関心をもち、さらに情報提供を求めるなどのコミュニケーションができる消費者が増えることを狙いとしています。商品の選択時に、持続可能な視点も加えて買い物ができるようになることを目指します。
持続可能なライフスタイルに関する教育の主なテーマ
はじめよう!あなたから 地球のためのエシカルライフ
中高生に持続可能なライフスタイルに興味関心をもってもらうには、生徒の身近なくらしの一面から「消費者の日常生活と環境問題のつながり」を明確に打ち出すことが大切です。
「はじめよう!あなたから 地球のためのエシカルライフ」テキストは、イラストや写真、図表をたっぷり入れて生徒にわかりやすく情報を提供し、誰もが環境問題の当事者である意識を持たせます。そして、日常のエコアクションにつなげるためのアクティブラーニングを取り入れ、生徒自らが解決策を考え、行動することを目指しています。
⇒ 「はじめよう!あなたから 地球のためのエシカルライフ」テキスト掲載ページ
テーマ | 対象 | |
1 | 地球1個分のくらし | 中学~高校 |
2 | 食べもののムダを考える | 中学~大学 |
3 | みんながつくる循環型社会 | 中学~大学 |
4 | エネルギーの今とこれから | 小学校~高校 |
5 | エシカルコンシューマーになろう | 中学~大学 |
商品の一生を知ろう
「商品の一生を知ろう」ワークショップ概要
時 間 2時間半から3時間
テーマ 持続可能なライフスタイル
対 象 高校生、大学生、事業者、市民一般
オリエンテーション | メンバー紹介とイメージの共有 |
アイスブレイク | 参加者同士が知り合い、ともに学ぶ関係性を作るとともに、 テーマに気持ちを向けるアクティビティ。自己紹介とともに 「私のおすすめ節電術」「わたしのこだわりエコグッズ」 などを共有する。 |
グループワーク | 日常的に使用している商品を取り上げ、ワークシートを説明後、 原料調達から廃棄までのそれぞれのステージで考えられる負荷を ポストイットに書き入れ、ライフステージ入りの模造紙に貼り、 グループで商品の一生を完成させる。 |
シート発表と共有 | 各グループからの発表、質疑応答と 講師からの情報提供 |
ふりかえり | ふりかえりシートを記入し一言ずつ発表してもらう、 各自の気づきを受け止め、日常につなぐ話をしてまとめる。 |