安全な農産物を選ぶために 【第1回】農産物の安全・安心とは
消費者はお米などの穀類や青果物をほぼ毎日口にしていますが、これらの農産物について、常に安全で品質のよいものを手に入れたいと考えています。
しかし、何らかの判断基準が無ければ、どれが安全なのかが分かりません。
そもそも安全な農産物とはいったいどのようなものを指しているのでしょうか。基本的には、食品衛生法を順守している農産物は安全と言えるでしょう。例えば、
- 残留農薬などの基準を順守
- 病原性細菌など食中毒の問題がない
- ガラス等の異物混入の問題がない
とはいいながら、どうしたら消費者は安全な農産物と見極めることができるのでしょうか?生産者が一方的に「良い農場で生産された安全な農産物です」とPRしても、消費者の不安はなかなか消えるものではありませんが、客観的な証明マークなどが貼付されていれば信頼できる農産物だと見極められるでしょう。
しかし、証明マークもむやみに発行しては信頼性が確保されません。そこで、世界では一定の手順に基づいて農場の管理や運営状況をチェックすることが広がってきています。
第2回では、農場管理のチェックがどのように実施されているのかについて、解説します。