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高齢者住宅について考える時に <その3>サービス付き高齢者向け住宅について

高齢者住宅について考える時に <その3>サービス付き高齢者向け住宅について

サービス付き高齢者向け住宅の創設

2011年4月に高齢者住まい法等の一部改正により「サービス付き高齢者向け住宅」(以下サ高住)が創設されました。サ高住とは、原則25㎡以上・バリアフリーで、生活相談・24時間の安否確認サービス提供を義務付けられた住宅です。全国で多数建設され、高齢期の住まいの選択肢の一つに加わっています。任意の登録制で、全国のサ高住の情報がホームページ上で公開されています*。

 

* 「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」ホームページ
http://www.satsuki-jutaku.jp/search/index.php

 

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームはどう違う? ~外見や見学してもわかりにくい~

よく出る質問ですが、両者の違いをはっきりと説明することは難しいので、ご参考に下記の図1と表2でポイントをご覧ください。

 

<図1 サービス付き高齢者向け住宅の位置づけ>
提供する「サービス」と「居住の権利」の種類によって分けると、サ高住によっては有料老人ホームと重なっています(青い点線内の部分)。有料老人ホームは設置する際に都道府県等に届け出る必要がありますが、サ高住はその届出が免除されています。

 

 

 

<表2 介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の比較>
サ高住と有料老人ホームは根拠法令が異なるものの、実際には重なる部分も多く、明確に区別することは困難です。有料老人ホーム(介護付、住宅型)サ高住を、それぞれの「一般型」で比較すると次のようになります。

 

 

厚生労働省の「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」が改正され、2015年7月1日からは、有料老人ホームに該当する場合は指針の適用対象になりました。都道府県等のホームページには、該当するサ高住も加えた有料老人ホームの一覧表が掲載されているところも増えてきました。用意できる資金や優先したいニーズを考えながら、慎重に検討してください。

 

(執筆協力:NACS東日本支部 高齢者住宅研究会

 

高齢者住宅について考える時に <その1>高齢者住宅の主な種類と入居までの流れ
高齢者住宅について考える時に <その2>有料老人ホームについて

くらしに役立つミニ知識

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