ペットに関する法律(動物の愛護及び管理に関する法律)
この法律は、動物の虐待の防止、動物の適正な取り扱いその他動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めています。
(平成18年6月1日より改正動物愛護管理法施行)
ペットを購入後すぐに体調が悪くなり、獣医師に診察を依頼すると、数日前から感染症にかかっていた症状であると診断されたが、ペットショップでは一切責任を認めず、治療費も支払ってくれない、などの相談が消費生活センターなどに寄せられペットをめぐるトラブルも後を絶たない状況から改正法の施行となりました。
動物取扱業の適正化
1.登録制の導入
① 事業者の 届け出制を登録制に移行し、悪質な事業者について登録及び更新の拒否、登録の取り消し及び業務停止の命令措置を設ける。
② 登録動物取扱事業者について氏名、登録番号等を記した標識の掲示を義務付ける。
2.動物販売業者の責務
動物の販売を業として行う者は 販売に係る動物の購入者に対し、当該動物の適正な飼養又は保管の方法について、必要な説明を行い理解させるように努めなければならない。
動物の所有者又は占有者の責務等
① 動物の所有者又は占有者は、命あるものである動物の所有者としての責任を十分に自覚して、その動物を適正に飼養し、又は保管することにより、動物の健康及び安全を保持するように努めるとともに動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。
② 動物の所有者はその所有する動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置を講ずるよう努めなければならない。
ペットを購入する時には、次のようなことに気をつけると良いでしょう。
1.ペットは登録店から購入することが望ましいでしょう。安心して購入するためにはお店選びが肝心です。
2.ペットの販売業者から事前説明を十分に受けましょう。健康状態、治療歴、避妊の処置、適切な飼い方など、疑問点は質問を行い納得の上で購入しましょう。
3.契約前に契約書をよく読んで、保証内容なども確認しましょう。
4. ペットは一度飼うと長い付き合いになります。インターネットでの購入でも登録店であるか確認しましょう。そして、できるだけ、事前に自分の目で確かめて、購入することが肝要です。手元に届いてから、こんなはずではなかったといっても返品が難しい場合が多いし、ペットへの負担も大きくなります。
また、今回の改正法は事業者への規制だけではなく、購入者、飼い主の責務も定めていることが特徴です。ペット動物への虐待や遺棄には、厳しい罰が科せられます。