消費者志向経営
NACSは消費者志向経営を推進するための活動をしています
「消費者志向経営」とは、企業等の組織が社会の一員として、自らの活動によってもたらされる影響を十分配慮し、消費者の権利を尊重し、消費者のニーズや期待にこたえることにより組織の社会的責任を果たすことです。
「お客様目線」、「顧客満足」といった理念を掲げる企業は多数存在しますが、「消費者志向経営」における消費者は、いわゆるお客様や顧客と異なります。なぜなら、組織の活動は、その組織に全く関わりのない消費者(製品・サービスを利用していない)にとっても、大きな影響力を及ぼすからです。企業は現場における個々の顧客満足にとどまらず、組織全体として消費者志向経営に取り組むことが求められます。
消費者志向推進委員会では、消費者志向経営エキスパート養成講座や消費者志向NACS会議の開催を通じて、企業の消費者志向経営を推進・啓発していきたいと考えています。
消費者志向経営を促進するための取組み
消費者志向経営を促進するために、事業者は法令遵守を踏まえた企業理念・行動基準を策定・実行し、絶えず自己点検・評価を行い、商品やサービスの安心・安全などの重要な事項はトップのコミットメントのもと確実に実行する。次に、CS経営の視点においては、消費者のニーズ・苦情などをしっかりと捕らえ、絶えず分析・改善していく。さらに、CSRの観点においては、グローバルな視点で環境に配慮し、あらゆるステークホルダーと良好な関係を築いていく。また、全く利害関係のない社外取締役を置き、第三者からの意見・提案を謙虚に受け止める体制づくりが求められています。
規模の大小を問わず、企業が持続発展していくためには、顧客・社会からの信頼が最も重要なポイントですが、その信頼を獲得・維持するためには法令遵守はもとより、消費者志向経営の実践が不可欠です。日頃から社内外のリスク情報を収集する手段を講じてリスク情報への感度を上げ、迅速かつ適切な対応が図れる体制の構築が望まれます。