2016年「消費者志向NACS会議」を下記のとおり開催いたしました。本会議は企業、行政、消費者関連団体の方々に対して、消費者志向経営に関する知見をお伝えすることを目的としています。消費者対応をはじめ企業経営、品質管理、法務、広報、CSRなどあらゆる場面で戦略的に消費者志向を進める人材育成の支援が狙いです。

 

開催概要

【日時】2016年8月25日(木)13:30 ~ 17:00
【会場】全国婦人会館2F
【プログラム】
1.基調講演「企業不祥事とコーポレートガバナンス」
(株)ジャパンリスクソリューション 代表取締役社長 井上 泉 氏

2.リスクマネジメントの事例紹介、消費者志向経営に求められる取組みについて
■「“Good Company”としての社会的責任を果たすために」
~お客様志向の徹底と“やってみなはれ”精神の継承~
サントリー食品インターナショナル(株) 管理本部 総務部課長 松居 幸代 氏

■「消費者志向経営に求められる取組み」
~企業不祥事の未然防止に向けて~
公益社団法人消費者関連専門家会議(ACAP) 専務理事 佐藤 善次 氏

 

第1部の基調講演は、企業不祥事とコーポレートガバナンスについて、(株)ジャパンリスクソリューションの井上氏に講演いただきました。まず、企業不祥事の事例とその分析結果をお話しいただき、そのうえで、3つの経営構造(指名委員会等設置会社、監査役設置会社、監査等委員会設置会社)の解説も交え、経営倫理の基礎概念についてお話しいただきました。参加者からは、「具体的な事例を通じた分析、説明が分かり易く、説得力があった」、「経営倫理の基礎概念は失敗事例も交えた解説で迫力があり、生き方にも参考になった」という感想をいただきました。

 

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第2部では、始めに、サントリー食品インターナショナル(株)管理本部総務部課長の松居氏から、リスクマネジメントの事例紹介として自社の企業理念と取組みを講演いただきました。サントリーグループの創業からの“やってみなはれ”の精神を継承する自社の取組みを、事例を交えてお話しいただきました。参加者からは、「社会的責任を果たすためにも社員1人1人の資質の向上に努力していることがわかった」という感想をいただきました。次に、公益社団法人消費者関連専門家会議(ACAP)専務理事の佐藤氏から、消費者志向経営に求められる取組みとして、ACAPが考える消費者志向経営を講演いただきました。佐藤氏のご経験からの事例を交え、消費者志向経営について分かりやすくお話しいただきました。参加者からは、「実例を沢山交えたわかりやすく実際的講演だった」という感想をいただきました。

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講演後の情報交換会には井上氏、佐藤氏にも出席いただき、コーポレートガバナンスの重要性や難しさなど、参加者とともに交流を深めながら情報交換を行うことができました。実務レベルの話題が多く出され、参加者の関心の高さが伺えました。全体を通じて、消費者志向経営としての企業の理念について考える良い機会になったのではないかと思います。