相談概要

10日前、個人間で出品できるフリマアプリを利用して、ワンピースを購入した。購入時発送方法未定となっており、出品者のプロフィールに「ノークレーム、ノーリターン」となっていた。「発送した」と相手から連絡があったが、普通郵便でポスト投函したらしく追跡が不能。4日経っても届かないので、「届かない」とメールをし、「出品サイトのルールとして、こういう場合、事故調査依頼をすることになっているのでその依頼をしてほしい」と出品者に再三頼んでいるが、「仕事で忙しい」等理由をつけてしてくれない。逆に、こちらに対し「商品到着しているのに、代金を支払わない」等と言いがかりをつけてくる。出品サイトの運営事務局にもこのことを伝え、対処を求めている。当初は、協力的だったが、「双方で話合え、これ以上サポートしない」との連絡が来て困っている。どうしたらよいか。 (年齢不詳 女性)

 

 アドバイス

  • 出品者も購入者も個人の場合は、個人間取引となり、「特定商取引法」の通信販売の規制は及びません。フリマアプリサービス提供事業者は、場の提供者という立場なので、商品等に関するトラブルについては、原則、まずは取引の当事者間で交渉を行うことになり、利用規約にも、その旨が明記されています。
  • ただし、「事業者の判断により、事業者も協議に入ることができるものとする」という記載もあるので、個人間で解決しないとか、相手方と連絡が取れなくなるなどの場合は、フリマアプリサービス提供事業者に相談することとなります。
  • 商品の配送には、追跡番号や問合せ番号が付与されるサービスを利用すれば、少なくとも商品の授受に関するトラブルは防げます。また、「利用規約で禁止されている取引行為は絶対に行わないようにする」「未成年者がフリマアプリサービスを利用する場合は、家族で利用方法をきちんと確認する」等、利用に際して注意が必要です。
  • 個人では、問合せフォームからしか連絡できないので、居住地の消費生活センターに相談し、フリマアプリのサイトへ直接交渉してもらいましょう。

 

一口メモ

*フリマアプリとは

フリマアプリとは、広場や公園などで不用品を売買するフリーマーケットを、インターネット上で提供しているアプリ(コンテンツ)です。登録は、メールアドレスやパスワード、ニックネームなどによる簡単なもので、ネットオークションとは異なり、出品者が設定した販売価格で、購入者は買うことができます。購入代金は先払いですが、一旦事業者が預かり、商品が購入者に届いたことが確認され、相互に評価が終了した後、事業者から出品者に支払われる仕組(エスクローサービス)が利用されます。

スマートフォンなどで、いつでもどこでも簡単に利用できます。そのため利用者が急増し、「商品が届かない」「偽物や破損した商品が届いた」「商品を送ったのに商品が届かない」「返金を求められた」等のトラブルが多数起きています。