2018613日、成人年齢引き下げ改正民法が成立。

「成人年齢が引き下げられることがこんなことにも関係するのかと実感した」これは、消費者教育の親子研修会受講の保護者の感想です。

623()、鳥取県八頭郡智頭町立智頭中学校で「思わず伝えたくなる消費者市民社会の話 ステップ1契約の基本」というテーマで研修会を行ないました。

智頭中学校では年1回、授業参観の後に保護者研修会を計画されますが、この度は「親子で一緒に勉強してみたい」「成人年齢引き下げのことも気になる……」という意見があり、以前NACSの講座を受講された保護者の提案により、親子研修会が実施されました。

参加者は全生徒127名、教員14名、保護者84名の計225名。ワークショップも必要だけど、30班以上の班活動で意見がまとまるのだろうか、発言を引き出せるのだろうか、などの不安はありましたが、手作りの班の番号札を使用したり、クイズ、寸劇を盛り込んだりしたことで、みなさんと一緒に進めていくことができました。

また、対象者の幅が広く、消費者って?消費者市民社会って?など言葉をどう伝えたらいいのか、最初から、定義ばかり説明しても堅くなる…、と悩みましたが、やはりまず、楽しくなくてはと思い、「あなたはどれだけだまされやすい?」という心理テストから入り和やかな雰囲気になったところで本題の契約の話に進みました。最後は、トラブルが起きた時どう行動するか、各班で事例を考えたり、他の班の意見を聞いたりして、行動することの大切さを理解していただくようにしました。

後日、先生を通じてたくさんの感想をいただきましたので、一部を紹介しておきます。

「初めて聞くこと、知らないことがたくさんあった」「保護者の意見が聞けてよかった」「他学年の人と話せてよかった」「寸劇で笑った」「世の中にはお金にまつわる怖いことがたくさんあると思った」「家で同じ情報を共有できるのでいい研修会だと思った」「生活するうえで、直面する可能性の高い内容だったので役に立つ」「少しくらいならあきらめてしまうことが多いが勇気を出して相談してみようと思う」という前向きな意見が多くありました。半面「難しかった」「集中力が続かなかった」「保護者と生徒が別々で一緒という感じはなかった」「生徒保護者合同班で意見を出させてもよかった」などの意見もありました。

研修会講師を担当して反省点もありますが、とてもよい経験となり、今後につなげていきたいと思っています。

(鳥取 福田 登代子)