● タイプ I : 第三者機関が認証したシンボルマークで表わすタイプ |
〈ISO14024(JIS Q 14024)〉 |
エコラベル運営団体といわれる中立公平な第三者の立場の機関が製品のライフサイクル(資源採取から廃棄後までの一生涯)を考えた基準に基づいて認定し、シンボルマークで表す環境ラベルです。 日本ではエコマーク (1989年開始) が、この環境ラベルに相当します。ドイツのブルーエンジェルマーク (1978年開始)なども良く知られています。 消費者にとっては、商品を選ぶときにこのシンボルマークがついているかいないかで判断すればよいので、わかりやすくとても便利です。 |
● タイプ II : 企業が自ら環境配慮を主張する自己宣言 |
〈ISO14021(JIS Q 14021)〉 |
メーカーや流通業など製品やサービスを提供する企業が、自ら製品やサービスの環境配慮を主張する環境ラベルで、「環境宣言」と呼ばれています。 製品の環境についての主張は文章、シンボルマーク、図形などいろいろな形があります。また、製品やそのパッケージ、製品のカタログ、技術報告書、広告、通信販売およびインターネットなど、さまざまな媒体を通して行われています。 ISO規格には「省エネルギー」「省資源」「リサイクル可能な」など環境主張に用いる12の用語が挙げられており、項目ごとに、定義と主張を行う際の一定の要件が規定されています。 他の2つの環境ラベルとは違って、第三者の認証を必要とはしないので、このタイプの環境ラベルが信頼できるかどうかは、環境主張をする企業と選択をしようとする消費者の間で直接に主張の確認をすることになります。環境配慮を訴えることが商品の優位性につながることでもあり、公正取引委員会では商品の環境広告に対し、5つの留意事項を掲げています。 |
● タイプ III : 製品のライフサイクル全体の定量的環境情報 |
〈ISO 14025(JIS Q 14025)〉 |
製品やサービスのライフサイクル全体の環境負荷を、LCA (ライフサイクルアセスメント) の手法で定量的に算出し、 データでトータルに環境負荷を把握する環境ラベルです。 このタイプの環境ラベルは、企業に製品やサービスの一生の環境負荷を開示する義務と努力が求められることになります。 数値の検証は独立した検証システムで行なわれ、信頼性の高い環境ラベルとなることを期待されています。 開示された温暖化ガス排出量、エネルギー使用量、廃棄物の量等の定量的な環境情報をいかに読み取るかは商品を 選ぶ人が判断をすることになりますが、製品カテゴリー間での比較などは容易になります。 検証システムやデータの信頼性を独立した検証プロセスで認証し、日本では社団法人産業環境管理協会が行なっている 「エコリーフ環境ラベル制度」と、 スウェーデン環境管理評議会が運用し、財団法人日本ガス機器検査協会が実施している 「環境製品宣言(EPD)制度」があります。 |
以下の項目から、更に詳しい内容をご覧下さい。 |
・ 世界のタイプ I ラベルのいろいろ |
・ タイプ II 環境ラベルの12の環境主張 |
・ 公正取引委員会の5つの留意事項 |
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