学校教育事業報告(福島)

実施校/猪苗代町立千里小学校
実施日/2017年2月13日
テーマ/小学生とその親に知ってほしいネットトラブル
講師/遠藤みよ子《消費生活アドバイザー》

 講座のねらいとしては、情報モラルの一環として、児童と保護者が一緒になって学ぶことにより、トラブルの未然防止に役立てること。特に、ゲームなどによる金銭トラブルの具体的事例を基に、子どもが注意するべき点と保護者が講じるべき対策などを知っていただく。また、LINEなどのSNSでの個人情報に関することや書き込みによるトラブル防止のためのインターネット上のマナーを学んでいただくことです。
 パワーポイントのアニメーション等を取り入れ、子どもの視覚に訴えることにより、飽きさせない工夫をしました。
 自分専用の端末を所持していなくても、家庭用ゲーム機や親のスマホでインターネットをしている児童が多く、子供にせがまれるまま買い与えている親も多いです。与える前に親と子がネットの危険性を知り、対策のひとつとして家庭のルールが必要であることを伝えました。また、個人情報が拡散してしまうと事実上取り戻すことはできないことを認識するために、安易な投稿が深刻なトラブルになってしまった事例を挙げて説明し「やってはいけない事」を訴えました。架空請求やワンクリック請求の手口を紹介したことにより、親にとっても未然防止に役立ったと思います。最後に、ある特定のゲームで一位を保持している児童が、ネットに潜む危険性を何も知らずに使っていたという感想を話してくれたことは、講座の意義があったと感じました。

NACS東北支部では、小中高校生のほか専門学校生や父兄を対象とした出前講座を行っております。
過去の講座は、学校教育事業をご覧ください。

NACS東北支部HP http://www.nacs.or.jp/touhoku/index.html