ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマホの事故(NITE)

■PSマガジン292より
《ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマホの事故》

【事例1】ノートパソコンを充電中、製品及び周辺を焼損する火災が発生した。
→当該製品はリコール対象製品でした。バッテリーパックのセル(※)に製造上の不具合があったため、充放電を繰り返すうちに内部ショートを起こして過熱し、火災に至ったものと考えられます。
【事例2】モバイルバッテリーを充電しながら就寝していたところ、製品と周辺を焼損する火災が発生した。
→当該製品はリコール対象製品でした。モバイルバッテリーに内蔵されているセル(※)の製造時に不良が生じたため、内部ショートを発生したものと考えられます。

【事例1及び2の注意事項】
使用している製品がリコール対象製品でないか確認し、リコール対象製品であった場合は、不具合が生じていなくても使用を中止し、販売店や製造・輸入事業者に連絡してください。また、倒産などによって連絡がつかない場合は適切に廃棄してください。使い続けて、事故に至ったケースも報告されています。
【事例2の注意事項】
就寝中に発生した事故です。就寝中は異常の発生に気付きにくいだけでなく、寝具の上での充電は寝具が被さるなどして、機器の熱がこもりやすい状態になります。就寝中は充電を控えるか、枕元や寝具の側で充電せず、燃えやすいものが周囲にない場所で充電してください。

【事例3】スマホをズボンのポケットに入れていたところ、階段で転倒し、スマホが発熱・発煙して、ズボンが焦げて火傷を負った。
→転倒した際、バッテリーパックに過度な外力が加わり内部ショートが生じて異常発熱し、発煙したものと推定される。

【事例3の注意事項】
リチウムイオンバッテリーが強い力を受けて折れ曲がったりすると、内部が損傷を受けて異常発熱します。外部から強い力や衝撃を受けて変形などを生じた場合には、購入された店舗、またはお使いの機器の製造メーカーへご使用継続可否の相談をしてください。

※ 「セル」とは、バッテリーパックの構成単位の一つで単電池とも呼ばれます。セルのイメージとしては乾電池が最も近く、セルと保護回路を組み合わせてパッケージングしたものがバッテリーパックと呼ばれます。

■平成29年7月27日に「急増!ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマホの事故」としてプレスリリースを行っております。
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2017fy/prs170727.html
■リチウムイオンバッテリーの事故に関する資料も併せてご参照ください。
(注意喚起ミニポスター(動画等「1-42 リチウムイオンバッテリー」)
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/kaden/index.html#product1-42

NACS東北支部では、国民生活センター、製品評価技術基盤機構(NITE)が発行するメールマガジンから、東北6県の消費生活に関連する講座・セミナー・イベント、注意喚起などを抜粋してお知らせしております。(メールマガジンからの転載に関しては、国民生活センター、製品評価技術基盤機構、各自治体より2010年2月から承諾をいただいております。)
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