■PSマガジン295より
《家具の組立てミスによる事故》
【事例1】パソコンラックの下部を組立てた状態で、パソコン周辺機器を置いたところ、机が転倒して、フローリングに傷がつき、足に打撲を負った。
→当該製品は、メインテーブルの上下に棚が設けられたパソコンラックであり、使用者が上部棚を取り付けていない段階で、パソコン等を設置したため、横方向への力が加わり、支柱が傾いて倒れたものと考えられます。なお、取扱説明書には「各部の組立がなされていることを確かめる。不十分な組立で使用中、破損、転倒し、けがや周囲の物を破損する恐れがある」旨、記載されていました。
【事例2】アームチェア(組立式)に着座中、椅子枠から座面が外れて転倒し、負傷した。
→当該製品の座面は布製で左右は木枠にホチキス止めされており、前後は袋縫い部分に横木を通して固定するものでした。使用者が組み立てる際、前後の袋縫い部分に横木を通していなかったため、座面に加わる荷重を支えきれず、座面が外れ転倒したものと考えられます。なお、組立説明書には、横木を座面の袋縫いに通す手順が横木の向きとともに図示されていました。
【事例3】椅子(組立式)を踏み台として使用したところ、脚部が曲がり、転倒し、負傷した。
→当該製品は2本のパイプ状の脚部部品を交差させて交差部を座面底部にネジで固定するものでした。使用者が2本の脚部部品の向きを誤って交差させて取り付けたため製品が後方に傾いた状態となっており、使用者が踏み台として使用していた際にバランスが崩れて事故に至ったものと考えられます。なお、取扱説明書には左右脚部の組立て時の向きが図で示されていました。
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【事例1~3の注意事項】
組立て式の家具は取扱説明書に従って組立ててください。また、完成後は各部の組立てがなされていることを確かめてください。
■家具に関する資料も併せてご参照ください。
(注意喚起ミニポスター(動画等)「3-33家具」)
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/poster/sonota/index.html#product3-33
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