消費生活に関するわが国最大の専門家団体 公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 NACS中国支部

鳥取の会

鳥取の会 活動報告

10月21日(土)に、境港市内中心部にある特別養護老人ホーム・デイサービス・ショートステイなどを持つ新さかい幸朋苑(2006年開所)と、地域密着型介護福祉施設「みなと幸朋苑」(2013年開所)を7名で見学しました。私には別居している母がデイサービスに通っていることもあり、興味を持って参加しました。切羽詰まった状態だとなかなか冷静にサービス内容を判断できない可能性がありますが、実際に現場をみて介護サービスを考える良い機会となりました。

最初に「どのような施設環境なのか実際に見てください」とのことで、主任相談員の方の案内で見学しました。10年以上経過した建物ですが、掃除が行き届き清潔な環境であると思いました。また全体的にゆったりとしたスペースだと感じました。途中で出会う職員の方は気持ちの良い挨拶をしてくださいました。入居者の方はデイサービスに出かけたり、また共有スペースで時間を過ごしておられました。

見学後は施設長も同席されての意見交換会でした。あらかじめ準備された資料を基に、基本的な介護サービスの仕組み、施設の利用・入居までの流れや契約手続きのことなどを丁寧に解説してくださいました。質問にも答えていただき、あっという間に時間が過ぎて時間が足りない程でした。消費生活アドバイザーとしてもっと尋ねるべき点があったかもしれませんが、まずは基本を勉強する場となりました。

私が印象に残った話題は、どんなに家族が良いと思った施設でも、入居される本人に合っているとは限らない、というものでした。特に介護度の高い方は自分の意思を正確に伝えることが難しいと思われます。提供されるサービスは利用者の納得できるものでなければなりませんが、介護サービスはそこが難しい点だと感じました。ただ自分がサービスを受けるとしたら、という視点は大事にしなければならないと思います。

施設見学の後は、海を目の前にしたレストランで新鮮な魚を食べながら交流会を行いました。今回は田中支部長がNACSの紹介や活動に関する説明をしてくださいました。消費生活アドバイザー有資格者の方2人が参加されたので、その感想をご紹介します。

Nさん:父は週2回デイサービスに通っています。初めはちゃんと馴染めるか心配でしたが、今のところは機嫌よく通っているようです。このたび、施設見学に参加させていただき、父の通う施設もこんな風だろうかと思いをめぐらせました。とても静かで落ち着いた雰囲気なのですね。施設の方からいろいろお話も伺って、とても勉強になったし参考にもなりました。楽しかったし、ランチも美味しかったし・・・素敵な一日をありがとうございました。後で、「感想文書いてね」とお願いされたのは大誤算でしたが(笑)

Sさん:去年に続き二回目の参加になります。資格は取ったものの、日々の仕事をこなすだけで精一杯の毎日です。経験も浅く、資格保持者が一人の職場ですので、どうしても自己流の考えで物事を進めがちですが、このような様々な立場の方との交流は、共感するところも多く、教えていただくことばかりです。昼食を兼ねての懇親会は、終始楽しい雰囲気で話が弾み、今から来年の研修会が楽しみです。

(鳥取 上田 悦子)

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