お知らせ
NEWSシャボン玉石けん工場見学& SDGS学習講演ツアー報告
お知らせ8月17日土曜日、NACS 九州支部×産業人材研修センター共同主催の「シャボン玉石けん工場見学ツアー」に、アドバイザー研究会として参加いたしました。今回の目的は、地場企業でもあるシャボン玉石けん様が貢献する企業の製品やサービスはどのような理念)で作られ、消費者に届けられているのかについて、実際にシャボン玉石けん様の工場に伺い、サスティナブルで先進的な取り組み(無添加石けんを通じて人の健康や地球環境、地域社会への貢献を続ける)を学ぼう、との思いからです。参加対象は、NACS会員の他、SDGsやエシカル消費を学びたい社会人、大学生高校生のプレ社会人などで、約31名の方が参加されていました。貸し切りバスにて博多駅を11時15分に和気藹々と出発、ャボン玉石けん工場へは12時40分に着。早速、NACS九州支部林支部長によるオリエンテーション、株式会社シャボン玉本舗 前田さんにて工場見学の説明、早速工場を案内していただきました。
第一部 工場見学概要
シャボン玉石けんの製造工程を階を移動しながら詳細に案内していただきました。石けんと合成洗剤の違いや無添加石けんへのこだわり(石けんは環境にもお肌にもやさしい)、ケン化(シャボン玉石けんでは、天然油脂の保湿成分が石けんに残る「ケン化法」にこだわって石けんを製造)、環境問題などを、実演も交えて詳細に説明していただきました。(左画像:固まる前の石けん)(中画像:物流システム)(右画像:曲げられるくらいやわらかい)
第一部の工場見学に引き続き、第二部は森田社長によるSDGsの講演会とトークセッションでした。先ずはシャボン玉石鹸の歴史や製品についてのビデオ紹介がありました。
シャボン玉石けんは1970年から無添加石けんを製造され、環境や人の健康に貢献されている企業です。ただ、無添加石けんのユーザーはまだ1割程度であり、さらなる普及が求められています。今回は、シャボン玉石けんの取り組みを学び、企業や消費者の在り方を考える機会とすることを目的
としております。
第二部 森田社長ご講演概要
- シャボン玉石けんは1910年創業、1974年に無添加石けんの製造販売に切替えた。
- 無添加石けんは天然油脂から作られ、保湿成分が多く含まれている。
- シャボン玉石けんは環境に優しい製品を作ることを心がけている。
- 無添加石けんの良さや環境への影響について広く知ってもらうことを目指している。
- シャボン玉石けんは健康な体ときれいな水を守ることを企業理念としている。
- シャボン玉石けんは北海道から沖縄、そして一部海外にも製品を出荷している。
- シャボン玉石けんは現在、売上90億円、社員160人の会社。
- 1974年に無添加石けんに切り替えた際、売上が大幅に減少し、社員も減少した。
- 無添加石けんの良さを伝えるために、1991年に本を出版し、ベストセラーとなった。
- 現在の社長は3代目であり、無添加石けんの理念を強く守っている。
無添加石けんと合成洗剤の違い、環境・健康への影響
- 無添加石けんに切替えて50年が経過し、石けんと合成洗剤の違いを伝えることの難しさを感じている。
- 合成洗剤には合成界面活性剤が含まれており、これが環境や人体に悪影響を及ぼす。
- シャボン玉石けんは天然の界面活性剤を使用し、環境と肌に優しい製品を提供。
- SDGsに基づいた持続可能なものづくりを行い、再生可能エネルギーの使用や現地視察を実施。
- 売上の1%を環境や人に優しい活動を行う団体に寄付し、ミャンマーで井戸を建設する活動を行っている。
- 北九州市や他の自治体と連携し、石けんの普及活動を行っている。
- 化学物質過敏症や香害に対する啓発活動を行い、意見広告を出すなどの取り組みを実施。
- SNS上での反応が好意的で、多くの人々が香害に悩んでいることを知るきっかけとなった。
環境保護と健康促進
トークセッションでは、林支部長からSDGsについての説明があり、参加者でその意義や活動の大切さを考えました。
最後に森田社長からはシャボン玉石けん株式会社は健康な体ときれいな水を守るための活動を行い、次世代に向けた環境保護を目指していること、 SDGsの目標とシャボン玉石けんの企業活動の関連性について説明いただきました。
今回は、久しぶりにリアルな工場見学に参加することができ、また、環境に配慮した取り組みを直接見て大変勉強になった一日でした。今後も、自主研としてSDGsの考え方を広める活動を行っていきたいと思います。
妊娠から授乳期間中は合成洗剤を避け、石けんを使用することを推奨。
参加者全員で記念撮影 併設されたショップでお買い物もできました。