nacs 公益社団法人 日本消費生活アドバイザーコンサルタント・相談員協会

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相談事例10

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宅配便業者を装ったURL付SMSが届き、URLをタップして個人情報を入力してしまった

相談事例10

30代 男性

相談概要

宅配便業者から「お客様が不在のため荷物を持ち帰った。記載の電話番号に電話するように」というURL付SMSが届いた。URLをクリックしたところ、大手通信販売サイトのID・パスワードと個人情報を入力するようにと画面が表示され、入力したがアクセスできなかった。

ID・パスワードを盗まれてしまった可能性があるが、今後の対処方法を知りたい。

アドバイス

  • これらはフィッシングといって、実在する事業者を装ってメールやSMSを送信し、個人情報や、会員サイトのID・パスワードなどを取得する詐欺です。「アカウントの有効期限が近付いています」や「登録内容の再入力をお願いします」などのケースがあります。架空請求のため、連絡せず無視することが必要です。
  • D・パスワードを入力する場合は、SMSに記載されたURLではなく、事業者の正しいURLを検索して、アクセスするようにしましょう。
  • 個人情報など重要な情報を入力する場合は、サイト上でSSLという暗号化技術を採用しています。SSLで通信が行われている場合、URLにhttpsと「s」がついており、鍵マークが表示されます。それらを常に確認するようにしましょう。
  • フィッシングサイトに個人情報やID・パスワード等を入力してしまった場合は、早急に他のサイトも含めてパスワードを変更します。クレジットカードと紐づいている場合は、クレジットカード会社にも連絡し、利用停止や番号変更等の手続きをします。携帯電話会社でのキャリア決済をしている場合は、携帯電話会社へも請求の有無を確認しましょう。個人情報については変更できませんので、今後のDMや勧誘について毅然と対応しましょう。

一口メモ

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、フィッシングに限らず、様々なインターネット上の脅威に対して注意喚起と対策について情報提供しています。是非参考にしてください。

「宅配便業者に加えて通信事業者をかたる偽ショートメッセージサービス(SMS)が増加中」

https://www.ipa.go.jp/security/anshin/attention/2021/mgdayori20211222.html

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