消費者目線の標準化活動
PAGE標準化とは、私たちの暮らしを安全に、あるいは便利にするために、製品やサービスの仕様を一定のルールに従って統一することです。
たとえば、乾電池を交換する時に、単1~単4といったサイズさえ分かれば、どのメーカーのものでも使えます。また、どのような建物であっても、非常口のピクトグラムが共通なのは標準化のお蔭です。
このような製品やサービスを標準化する活動には、これまで主に企業や団体が関わってきました。しかし、暮らしに直結するニーズを持っているのは消費者です。もっと消費者が標準化に関わっていくことによって、暮らしがさらに安全に便利になっていくはずです。
NACSは、日本産業標準調査会、ISO国内委員会、JIS開発委員会などに委員を派遣し、標準化政策に対する提言やさまざまな規格開発などに関わってきました。また、標準化の消費者に対する普及啓発活動やタネ探し活動(消費者目線の標準化テーマ提案)なども行っています。
NACSの提案が標準化に結び付いたものとして、「子ども服のひも」に関する規格があります。「子ども服のひも」が遊具や自転車の車輪などに巻き込まれる危険性を訴えかけたことにより、JIS L 4129(よいふく)「子ども用衣料の安全性-子ども用衣料に附属するひもの要求事項」が2015年に制定されました。
消費者がもっと標準化に興味を持ち、身近に感じるようになれば、私たちの暮らしに役立つルール作りに関わることができるはずです。今よりもっと安全・安心なくらし、そして、持続可能な未来に向けて、これからもNACSは消費者目線の標準化活動に取り組んでいきます。
標準化に関するお問い合わせ、ご提案はhyojunka★nacs.or.jpまでお願いいたします。
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