nacs 公益社団法人 日本消費生活アドバイザーコンサルタント・相談員協会

CONSULT

相談事例11

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訪問販売で、光回線とプロバイダを契約したが、インターネットにつながらない

相談事例10

10代 男性

相談概要

半年前、訪問販売で光回線を勧められ、光回線とプロバイダを契約した。3か月前、プロバイダの業者が来てもっと安くなると言われたので、プラン変更と思い、契約した。違う契約だと知ったので、違う業者を解約した。ところがインターネットが使えなくなった。光回線業者に連絡したところ、ルーターのランプが点灯しているかと聞かれ、点灯していると言ったら異常はないと言われた。ところがプロバイダに確認すると、プロバイダを解約しているという。違う業者を解約したつもりでプロバイダを解約したようだ。

しかし、光回線を契約しているのに、なぜプロバイダがないとインターネットにつながらないのか。

アドバイス

  • インターネットにつながるためには、「回線=道」と「プロバイダ=入口」が必要です。スマホやパソコンなどの端末から、光回線やモバイル回線(携帯電話回線など)を通って、インターネットの入り口まで行き、プロバイダにIPアドレス(インターネット上で端末を識別するための番号)を付与され、インターネット内に入ることができます。
  • 回線業者は、大手電話会社や、電力会社、ケーブルテレビ会社などです。携帯電話会社の回線業者は、勿論携帯電話会社です。
  • 携帯電話会社やケーブルテレビのように、回線業者とプロバイダを兼ねている会社も多数あります。プロバイダを固定して回線とセットしたサービスもあります。
  • 光回線に限りませんが、契約者が電磁的交付でよいと言わない限り、書面は交付されますので、契約書をよく読み、契約内容を確認しましょう。

一口メモ

・FNOとは

光回線などの固定回線業者のことを、FNO(Fixed Network Operator固定通信事業者)、携帯電話回線業者のことを、MNO(Mobile Network Operator移動体通信事業者)、といいます。それぞれ回線を引くためには、電線を引いたり、基地局を建てたりコストがかかります。

・MVNOとは

FNOやMNOに「ヴァーチャル」という言葉が入ったものを、FVNO・MVNOと言います。FVNOはFixed Virtual Network Operator仮想固定通信事業者の略、MVNOは、Mobile Virtual Network Operator仮想移動体通信事業者の略です。
FVNOやMVNO事業者は、既存の固定回線業者や携帯電話会社から光回線や携帯電話回線を借り受けてサービスを提供しています。FVNOやMVNOはFNOやMNOのように回線を引いたり、基地局を建てたりするコストがかからないため、通信料金を安くすることができます。

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