nacs 公益社団法人 日本消費生活アドバイザーコンサルタント・相談員協会

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ギフトカード詐欺に遭わないために

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皆さんは、もう【公式】NACSチャンネルの「ギフトカード詐欺に遭わないために」の動画をご覧になりましたか?

このページでは、動画でお伝えしきれなかった少し詳しい説明を掲載しています。是非お読みいただいて、詐欺被害に遭わないための理解を深めていただければと思います。

動画を未視聴の方は、こちらから是非ご視聴ください↓

ギフトカード詐欺に遭わないために

これまでにオンラインで使えるギフトカードを利用されたことはありますか?利用したことのない人でも、コンビニエンスストアに並べて販売されているカードと聞けば、「ああ、あれね!」と思い浮かぶことと思います。

ギフトカードは、スマホでアプリストアからゲームアプリを購入したり、映画を見たり、またオンラインショップで本や服を購入するための手段のひとつとして、利用が広まっています。また友人や家族へのプレゼントとして利用する人も多く、今や多くの会社がギフトカードを発行しています。でも、ギフトカードは消費者にとって便利であるのと同じくらい、不正を働こうとしている人たちにとっても、巧妙な詐欺の手口として魅力的なツールなのです。なぜかというと、ギフトカードはクレジット カードに比べて購入者に対する個人認証が甘く、そのため不正使用されても追跡が難しく、結果として騙された人は払い戻しがされずに泣き寝入りせざるを得ない、ということになるからです。 

皆さんは、このような詐欺にだまされないようにしてください。ギフトカードは、発行された会社でしか使用できないものです。他の会社の商品、サービスの購入や、請求料金、罰金の支払いに使用することはできません。発行会社の商品やサービス以外にギフトカードでの支払いを求められたとしたら、それは間違いなく詐欺です。通常のビジネスでは、電話などでギフトカードのコードを教えるように求めることは絶対にありません。 

ギフトカード詐欺の手口

現在よく発生しているギフトカードを使った詐欺の手口をご紹介します。といっても、これらは一例に過ぎません。「詐欺業者」は人をだましてお金を手に入れるための新たな手段を日々考えています。決して注意を怠らないようにしてください。

1. テクニカルサポートを騙る詐欺

コンピュータソフトウェア会社のテクニカルサポートを騙って電話が入り、パソコンの修理や更新の支払い方法としてギフトカードでの支払いを求められることがあります。

また、コンピュータソフトウェア会社からのメールが届き、「パソコンを有害なウイルスから保護する必要がある」、「使用中のプログラムを修正する必要がある」などの理由で、テクニカルサポートに電話をするように求められることもあります。実はこのメールには、パソコンに問題を引き起こすウイルスが含まれている可能性があります。メール内のリンクをクリックしたり、電話をかけたりしてはいけません。電話をかけると、「パソコンが不正使用されているためにクレジットカードも不正使用されている」などと言われ、そのためクレジットカードではなくギフトカードで支払うようにと要求されます。これは詐欺です。どんな状況であれ、ギフトカードを購入して、電話の相手にそのコードを教えてはいけません。  

2. 勤務先や友だち・家族へのなりすまし

知り合いを装ってメールやテキストメッセージが送られる詐欺の手口もあります。

勤め先の 社長や上司などの関係者になりすます場合もあれば、友だちや家族などになりすます場合もあります。「仕事で困ったことが起きてしまい助けが必要である」、自動車事故や旅行中の財布の紛失といった「緊急事態でお金が必要になった」と言い、「ギフトカードを代わりに買って欲しい」と頼んできます。

このようなメールは、あなたが連絡先登録しているアドレスや携帯番号から発信されているように見えるので、つい信じてしまいがちですが、おそらくは「フィッシング」詐欺でしょう。フィッシングメールやフィッシングメッセージとは、本物のメッセージであるかのように偽装したメールやテキストメッセージのことです。あなたのパスワードやクレジット カード番号などの個人情報、またはギフトカードのコードを盗むための策略なのです。

ギフトカードの購入依頼が本物であるかどうかを確認するために、受け取ったメールやテキストメッセージに直接返信をしたり、メッセージ内のリンクをクリックしてはいけません(ウイルスが含まれている可能性があります)。確認をしたい場合は、頼んできたと思われる相手に、対面や電話で直接連絡をしてください。相手が心当たりがないと言えば、やはりなりすましの詐欺といえるのです。

3. ゆすりや恐喝

ゆすりや恐喝の手口では、「プライベートの漏らされると恥ずかしい情報を公表する」と脅迫し、「それを止めたいならギフトカードで支払をするよう」求めてきます。ギフトカードをだまし取ろうとする行為に加え、ゆすりや恐喝そのものが犯罪です。このような行為に遭遇した場合は、最寄りの警察署に必ず報告してください。

4. 割引商品、サービスで誘導する手口

「クレジットカードやデビットカードではなく、電子ギフトカードで支払うと購入商品が大幅に割引される」と言って騙すケースがあります。また、「クレジットカードやデビットカードでの最近の支払いに問題があるため、ギフトカードで支払う必要がある」と言ってくる場合もあります。このような詐欺にも、だまされてはいけません。商品を購入する場合は、自分が普段使っている信頼できる販売店や大手通販サイト(※)などを利用してください。

 ※普段使っている販売店や大手通販サイトを騙ったフィッシングメールにも騙されないようにしましょう。大幅値引きなどの案内メールを受け取ったときは、そのメールのリンクからサイトには行かず、検索サイトなどからアクセスし、本当に値引きがあるのか確認してください。

自分や知り合いが詐欺の被害にあった場合の対応方法

自分自身や家族が詐欺にあった場合は、最寄りの警察機関にすぐに報告してください。また、詐欺ではないかと不安に思ったり、何らかのトラブルにあった場合には、居住地の消費生活センター等に相談してください。

ギフトカード詐欺の被害に遭わないよう、ご家族や友人にもこの情報をお知らせください。自分自身だけでなく大切な人が詐欺で被害に遭わないよう、ぜひご協力ください。

動画の視聴も是非お薦めください↓

ギフトカード詐欺に遭わないために

またギフトカードに関する国民生活センターの注意喚起情報も、併せてお読みください。↓

プリペイドカードの購入を指示する詐欺業者にご注意!!-「購入したカードに記載された番号を教えて」は危ない!-(発表情報)_国民生活センター (kokusen.go.jp)